15歳の私へ

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中学3年生の春、私は父の転勤に伴い転校しました。転校先は、地方都市の一つの町。
ここの中学校は、学力向上に力を入れている事で有名でした。

やる気、意欲が落ちていた私は、当然ながら成績は下位。1学期早々の三者面談で担任から「この成績では、入れる公立高校はないですよ。」と言われました。自宅への帰り道、母がひと言も話さなかったのを覚えています。

何故意欲が無かったのか?

親の期待に応えるのに辛さを感じていたからです。

でも私は、親に辛いと言えませんでした。親の期待に応えるのは当然の事、と思っていたからです。
辛さを抱えながらも私は、高校受験に向けて無我夢中になりました。
私は、典型的な良い子でした。

子どもが【良い子】だと親は油断しがちです。子どもの真の声が聞こえなくなるからです。私の母もそうだったのでしょう。

そして、その【良い子】が親になって、同じ事を無意識にやってしまったんです。自分の時は苦しかったのに何故か子どもの為、と思っちゃったんですよね。

私は我が子達に将来、納得できる仕事を選び、良い人間関係に恵まれてほしいと願いました。その為にはやはり、ある程度の学力のある所を…と考えちゃったんです。
娘の中学三者面談時、娘はあの頃の私と同じ顔をしていました。
私も母と同じ事をしていたのでした。

15歳の私へ
よく耐えたよねぇ。もっともっとわがままに、滅茶苦茶やればよかったのに。妹は地団駄踏んで主張したのにね。あなたは我慢しちゃったね。
苦しかったよね。気付いてあげられずにごめんね。

あなたが今、子どもの頃の自分に声をかけてあげるとしたら、何歳ですか?
きっとあなたも、苦しかった時、ありましたよね?
その頃の自分に、今の気持ちとお礼を伝えてみませんか?


当時の自分が踏ん張ってくれたからこそ、今の自分がこうしている。今だって悩みながらも毎日頑張っている。
ね?凄い事ですよ。あなたは凄いんですよ。

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